しかし

アルの 後脚(うしろあし)に 長大(ちょうだい)な 木螺子(もくねじ)が 刺(さ)さったのである

道路(どうろ)を 通行(つうこう)していると、ポフン

違和感(いわかん)を 覚(おぼ)えて、アルを 止(と)め、脚(あし)を チェックした。
すると、見事(みごと)に 木螺子(もくねじ)が 刺(さ)さっていた。


ブチっと 木螺子(もくねじ)を 引(ひ)っこ 抜(ぬ)いて、投げ捨(なげ す)てた。
この道(みち)は しばらく 通(とお)らないことにする。
スーパーへ 向(む)かうのをやめ、アルを 引(ひ)いて 引き返(ひき かえ)した。
一刻(いっこく)も 早(はや)く アルの 治癒(ちゆ)に 努(つと)めねばならない。
しかも13:00には WWさんの 家(うち)へ 行(い)かねばならない。
大至急(だいしきゅう)である

という心境(しんきょう)とは 裏腹(うらはら)に、よしえ虫(むし)は のんきに 散歩(さんぽ)している 人(ひと)のように 見(み)られる。
もどかしげに 追い越(おい こ)していく 人(ひと)がいても、アルの 脚(あし)を 第一(だいいち)におもい、慎重(しんちょう)に 歩(ほ)を 進(すす)めた。
《自転車屋(じてんしゃや)に 到着(とうちゃく)》


自転車屋(じてんしゃや)「あー、はい

そう言(い)って、アルの 後脚(うしろあし)を 回(まわ)しだした。


自転車屋(じてんしゃや)「あっ、ほんまやねー」
そして、アルを 一通(ひととお)り 見(み)て

自転車屋(じてんしゃや)「前(まえ)の ブレーキが 半分(はんぶん)しか 効(き)かなくなっているし、これも パッドを 交換(こうかん)したほうがいいね



自転車屋(じてんしゃや)「1時(いちじ)くらいに できますよ」






治療(ちりょう)を 待(ま)っている間(あいだ)に 散歩(さんぽ)しつつ 考(かんが)えた。
9月26日(くがつ にじゅうろく にち)の 朝(あさ)、いい夢(ゆめ)を 見(み)た。
それは、大(おお)きな アゲハチョウが 飛(と)んできて 頭(あたま)にとまり、また 空(そら)に はばたいていく というものだった。



チョウの 夢(ゆめ)は、新(あたら)しい 何(なに)かが もたらされる という 意味(いみ)がある。
まさに、アルの 新(あたら)しい 脚(あし)が もたらされた。
今年中(ことしじゅう)には アルの 脚(あし)を 交換(こうかん)したいと 思(おも)っていたので、ちょうどいい タイミングだったのかもしれない。




少(すこ)し 早(はや)かったが 自転車屋(じてんしゃや)に 戻(もど)ってみると、治療(ちりょう)は 終(お)わっていた。


自転車屋(じてんしゃや)「用事(ようじ)に 間に合(まに あ)いますか?」


自転車屋(じてんしゃや)「お気(き)をつけて





新(あたら)しい 後脚(うしろあし)

新(あたら)しい ブレーキパッド

今月(こんげつ)の オンライン授業(じゅぎょう)は、この 背景(はいけい)で 行(おこな)っております。
だんだん 仲間(なかま)が 増(ふ)えています。
10月2日((じゅうがつ ふつか)
目覚(めざ)めると、金木犀(きんもくせい)の 香(かお)りがした。
庭(にわ)の 金木犀(きんもくせい)が 開花(かいか)したのである。
今年(ことし)は 1週間(いっしゅうかん)くらい 遅(おそ)かった。
その分(ぶん) 秋(あき)が 長(なが)くなれば いいのだが、そんなことも ないだろう。
その日(ひ)、見慣(みな)れない ネコ

網戸越(あみど ご)しに、部屋(へや)の 中(なか)を 見(み)まわしていた。
よく見(み)ると 首輪(くびわ)に 大(おお)きな 鈴(すず)を つけていた。
どこかの 飼(か)いネコ

よしえ虫家(むし け)では ネコ

後日(ごじつ)、町内掲示板(ちょうないけいじばん)を 見(み)ると、近所(きんじょ)の 飼(か)いネコ





次(つぎ)に 見(み)かけたら、保護(ほご)しようと 思(おも)う。
6日(むいか) 朝(あさ) 8時台前半(はちじ だい ぜんはん)
NHKラジオ 第一(だいいち)を 聞(き)いていた。
アナ「それでは ここで 音楽(おんがく)です。ヴァン・ヘイレンで ユーラプション」



しかも 伝説(でんせつ)の ギター・ソロ曲(きょく)である

よしえ虫(むし)は 1年前(いちねんまえ)と 同(おな)じように ラジオの 前(まえ)に しゃがみこんで 号泣(ごうきゅう)してしまった。
CDが あるから、もちろん いつでも 聞(き)けるけれど、ラジオっ子(こ)には ラジオから 流(なが)れてくるのが 格別(かくべつ)な 意味(いみ)と 嬉(うれ)しさがある。
そして、ずっと 気(き)になっていた あるアナウンサーの 曲紹介(きょくしょうかい)の 癖(くせ)も、注意(ちゅうい)してもらったようで、なくなった。
《スタイル・カウンシルを 紹介(しょうかい)したときに 「歌(うた)で」と 言(い)ったので、我慢(がまん)できなくなってしまい 注意(ちゅうい)メールを おくったのである

その アナが 担当(たんとう)している 番組(ばんぐみ)でも、7日(なのか)に
アナ「それでは ここで 音楽(おんがく)です。ヴァン・ヘイレンで パウンド・ケーキ」
と、エディを かけてくれた。
ふたたび 号泣(ごうきゅう)。さらに、その アナにも 感謝(かんしゃ)の メッセージを おくった。
15日(じゅうごにち)
水出し麦茶(みずだし むぎちゃ)の 最終日(さいしゅうび)。
54パック 入(い)りの 一袋(ひとふくろ)を 飲(の)みきったのである。
残暑(ざんしょ)の 終(お)わりと、ぴったり 合(あ)った。
19日(じゅうく にち)
ワクチン接種(せっしゅ)の 2回目(にかいめ)だった。
今回(こんかい)は ちょっと 涼(すず)しくなったので、Tシャツという わけにはいかなかった。
そのため、自作(じさく)の 袖(そで)なしアオザイを 着(き)て、呑龍(どんりゅう)パーカーを 羽織(はお)って 行(い)った。


話(はなし)によると、2回目(にかいめ)は ひどいことになるらしいので、かなり 気合(きあい)を 入(い)れて 臨(のぞ)んだ。
14:30の 予約者(よやくしゃ)の 1番目(いちばんめ)の グループに 入(はい)れた。
前回同様(ぜんかい どうよう)に 手続(てつづ)きを 経(へ)て、接種(せっしゅ)へと すすんだ。


打ち手(うちて)「はい、わかりました

椅子(いす)に 座(すわ)るやいなや、パーカーを 方肌脱(かたはだ ぬ)ぎにした。
打ち手(うちて)「おっ




打ち手(うちて)「力(ちから)を 抜(ぬ)いて 楽(らく)にしてくださいね



気合(きあい)が 入(はい)りすぎていたらしい

打ち手(うちて)「会場(かいじょう)を 出(で)るまで、これを つけておいてくださいね



経過観察(けいかかんさつ)の 時間(じかん)を 待(ま)って、会場(かいじょう)を 後(あと)にした。
腕(うで)に つけられた 輪(わ)っかは、そのままにして 帰宅(きたく)した。
こんなもの つけられて、分別(ぶんべつ)されるのは 一生(いっしょう)のうち 何度(なんど)もあるまい。
その日(ひ)は、何(なに)も 起(お)こらず、いつもどおりに 過(す)ごした。
翌朝(よくあさ) 目覚(めざ)めてすぐ、発熱(はつねつ)に 気(き)づいた。
まだ 起(お)きる 時間(じかん)では なかったので、そのまま 寝(ね)ていた。
5:00に 基礎体温(きそたいおん)を 測(はか)ってみると、38.34℃だった。




発熱(はつねつ)の 原因(げんいん)は はっきりしているので、いつも通(どお)りに 朝食(ちょうしょく)にして、解熱剤(げねつざい)を 飲(の)んだ。
しばらくすると、薬(くすり)が 効(き)いてきて 発熱(はつねつ)からくる だるさも なくなった。
そして、何事(なにごと)も なかったように、授業(じゅぎょう)をこなした。
2回目(にかいめ)の 副反応(ふくはんのう)さえ 一瞬(いっしゅん)で 終(お)わった。
よしえ虫(むし)の 抗体(こうたい)は さらに パワーアップした ようである。
21日(にじゅういち にち)
白菜(はくさい)が 安(やす)くなっていたので、一玉(ひとたま) 買(か)った。
いつもの場所(ばしょ)に 立(た)てて 置(お)いておいた。
すると、翌日明け方(よくじつ あけがた)、パリパリと プラスチック・フィルムを ひっかく 音(おと)が 聞(き)こえた。



と 思(おも)いつつ 横(よこ)になっていた。
それにしても パリパリ カチャカチャ うるさいので、その日(ひ)の 夜(よる)は 白菜(はくさい)を 寝(ね)かせて 置(お)いた。
すると 23日(にじゅうさん にち) 朝起(あさ お)きてみると、白菜(はくさい)が

見事(みごと)に 齧(かじ)られていた。
横(よこ)にしたため 齧(かじ)りやすくなって、プラスチック・フィルムの 音(おと)を 立(た)てずに済(す)んだようだ。
内側(うちがわ)の 葉(は)が おいしいことを、ちゃんと 知(し)っている。
賢(かしこ)い ネズミである。
置き方(おき かた)の 問題(もんだい)か、ちょっと 斜(なな)めになったので、こんどは 反対向(はんたいむ)きに 置(お)いた。
24日朝(にじゅうよ っか あさ)



この ネズミは 春先(はるさき)から 通(かよ)ってきているのだが、今(いま)までで いちばん賢(かしこ)い。
以前(いぜん)も キャベツを 齧(かじ)ったことがあるのだが、場所(ばしょ)を 移動(いどう)してしまうと、一切齧(いっさい かじ)らなくなった。
今回(こんかい)も そうすれば 齧(かじ)らないことは わかっている。
しかし、最近(さいきん) 何(なに)も 置(お)いてなかったので、おなかを 空(す)かせてるだろうし、冬支度(ふゆじたく)も 必要(ひつよう)だろうと 思(おも)い、白菜(はくさい)は シェアすることにした。


25日朝(にじゅうご にち あさ)


ネズミは 中心(ちゅうしん)の 一番(いちばん)おいしい 部分(ぶぶん)を 目指(めざ)して、齧(かじ)り 進(すす)んでいた。
よしえ虫(むし)は 外側(そとがわ)の 葉(は)の 白(しろ)い 部分(ぶぶん)を 食(しょく)している。
見事(みごと)な 食べ分(たべ わ)けである

26日朝(にじゅうろく にち あさ)
ネズミは さらに 齧(かじ)り 進(すす)めていた。
確実(かくじつ)に 中心(ちゅうしん)に 向(む)かって 堀(ほ)り 進(すす)めている。
次(つぎ)は 90度(きゅうじゅうど) 回転(かいてん)させて 置(お)いておこう。
27日朝(にじゅうなな にち あさ)
よしえ虫(むし)も 食(しょく)しているため、だいぶ 小(ちい)さくなった。
本日(ほんじつ) シェアすると、だいたい 無(な)くなりそうな 気配(けはい)である。
ちょうど 一週間(いっしゅうかん)。


28日(にじゅうはち にち)
白菜(はくさい)を 買(か)ってきた。
今日(きょう)は めずらしく 授業(じゅぎょう)が なかったので、外出(がいしゅつ)する 用事(ようじ)を まとめて こなしてきた。
おかげで、1万5800歩(いちまん ごせん はっぴゃっ ぽ)も 歩(ある)けた。
ネズミには 新(あたら)しい 白菜(はくさい)を 食(た)べてもらう ことにして、今夜(こんや)は 小(ちい)さくなったほうを よしえ虫(むし)が 食(た)べる。


よしえ虫(むし)は 白菜(はくさい)の 白(しろ)い 部分(ぶぶん)が 好(す)きである。
特(とく)に、この 芯(しん)が 好(す)きだ。
だから、ネズミに 葉(は)の 部分(ぶぶん)を 進呈(しんてい)して、白(しろ)い ところを 食(た)べる。
以前(いぜん)だと、葉(は)の 部分(ぶぶん)が 多(おお)くて 食(た)べきるのに 時間(じかん)が かかった。
今冬(こんとう)は、ネズミの おかげで、しなびた 白菜(はくさい)の 葉(は)を 食(た)べずとも よさそうである。
29日朝(にじゅうく にち あさ)
さて、白菜(はくさい)は どうなったか

一見(いっけん) なんの 変哲(へんてつ)もない 白菜(はくさい)

ところが 毎夜毎晩(まいよ まいばん) なにかの 齧(かじ)る 音(おと)が
聞(き)こえる とか 聞(き)こえない とか・・・



まずは、ささーっと 掃除(そうじ)した。
そして、白菜(はくさい)は

はい、この通(とお)り

規則正(きそく ただ)しく、同(おな)じ 分量(ぶんりょう)を 食(た)べていた。
なかなか いいカンジである。
8月(はちがつ)の 人間椅子(にんげんいす)の アルバムの プレゼントに 応募(おうぼ)してあった。
それが 当選(とうせん)した

100人(ひゃく にん)に 当(あ)たるのだが、まさか 当選(とうせん)するとは 思(おも)っていなかった。
しかし、こんな ところで 運(うん)を 使(つか)ってしまうと、あとで 何(なに)か あるのではないかと 心配(しんぱい)にもなる。
まぁ、これまで通(どお)り 日々(ひび) 慎重(しんちょう)に 生活(せいかつ)していこう。
たまに 外出(がいしゅつ)すると、驚(おどろ)く ことが多(おお)い。
人気店(にんきてん)の 前(まえ)には、2年前(にねんまえ)と 変(か)わらない 光景(こうけい)が あった。


今年(ことし)の 金木犀(きんもくせい)は 開花(かいか)に 波(なみ)がある。
月初(げっしょ)に 香(かお)りが 漂(ただよ)ったが、月末(げつまつ)になって また いい香(かお)りを 届(とど)けている。
日当(ひあ)たりの 違(ちが)いで、開花時期(かいかじき)が 変化(へんか)したのだろうか?
いずれにしても、長(なが)く 楽(たの)しめるのは 嬉(うれ)しいかぎり。
嬉(うれ)しいこと、もう一つ(ひとつ)。
川柳(せんりゅう)が 連続3回(れんぞく さん かい) 採用(さいよう)された

しかも、WQちゃんの 作品(さくひん)も 1回(いっ かい) 読(よ)まれた

なんだか、コツがつかめてきたように 感(かん)じる。
31日(さんじゅういち にち)
衆議院議員選挙(しゅうぎいん ぎいん せんきょ)
ついでに 5000歩(ごせん ぽ)ほどの 散歩(さんぽ)も してきた。
近所(きんじょ)の 脱走猫(だっそう ねこ)

今月(こんげつ)こそ、ゴキゲンで 終(お)われそうである。