
朝(あさ)から すっきりしない 天気(てんき)の うえに、北(きた)よりの風(かぜ)が 冷(つめ)たい。
陽気(ようき)のよい5月(がつ)を 見越(みこ)して 設定(せってい)した 日程(にってい)だが、どうやら その 目論見(もくろみ)は 大(おお)きく 外(はず)れてしまったようだ。
10:00を 過(す)ぎた頃(ころ)、授業中(じょぎょうちゅう)の よしえ虫(むし)に SNさんから 電話(でんわ)が あった。
SN「発酵(はっこう)が うまくいかなくて…




気温(きおん)が 低(ひく)いため、生地(きじ)の 発酵(はっこう)が 不十分(ふじゅうぶん)だと いうことだった。
とにかくSNさんとは 12:00に 会(あ)って、餡(あん)を 完成(かんせい)させなければ ならない。
生地(きじ)を 学友(がくゆう)の Yくんに お願(ねが)いして、あとで 持(も)ってきてもらうことにした。
12:00 よしえ虫(むし)の 家(いえ)で 餡(あん)作(づく)り 開始(かいし)

今回(こんかい)は
素餡(suxian)を 作(つく)る。
前日(ぜんじつ)のうちに、野菜(やさい)を 刻(きざ)んでおき、当日作業(とうじつ さぎょう)の スピードアップを はかった。

SN「このニラは 大(おお)きすぎます




SNさんの 指示(しじ)によって ニラを 刻(きざ)んだのだが、もっと 細(こま)かくせねばならなかったそうだ。それは、大(おお)きいと 皮(かわ)から はみ出(だ)して 包(つつ)みにくくなるためらしい。

SN「うん、大丈夫(だいじょうぶ)です



SNさんの 刻(きざ)んできた 木耳(きくらげ)、大(おお)きすぎるニラ、油(あぶら)で炒(い)ったほしエビを 混ぜ合(まぜあ)わせた。
SNさんは 刻(きざ)んだネギと 花椒(huajiao)で 香味油(こうみゆ)を 作(つく)り、
混ぜ合(まぜあ)わせた具材(ぐざい)に 注(そそ)いだ。
引き続(ひきつづ)き、玉子(たまご)を 炒(いた)め、具材(ぐざい)に 投入(とうにゅう)し、更(さら)に 生卵(なまたまご)を 1個(こ) 割(わ)り入(い)れて 混ぜ始(まぜはじ)めた。
SN「この 生卵(なまたまご)が 大切(たいせつ)です



SN「これが 旨味(うまみ)に なります


同(おな)じ玉子(たまご)でも、加熱(かねつ)したものと そうでないものでは、目的(もくてき)も 味(あじ)わいもちがう ということらしい。
写真(しゃしん)の 手前(てまえ)の 赤(あか)い 粒(つぶ)が 花椒(huajiao)。これを 粉(こな)に したものが 花椒粉(huajiaofen)。
具材(ぐざい)が まんべんなく 混8ま)ざったところで、胡椒(こしょう)・花椒粉(huajiaofen)・しょうゆを 入(い)れて混(ま)ぜ、一番最後(いちばんさいご)に ごま油(あぶら)・塩(しお)を 入(い)れて 味(あじ)を調(ととの)えた。
餡(あん)が 完成(かんせい)したので、鴨川(かもがわ)へ 出発(しゅっぱつ)


予定時間(よていじかん)を 大(おお)きく 過(す)ぎて、やっと 準備(じゅんび)が 整(ととの)った。
本日参加予定(ほんじつ さんか よてい)であった人(ひと)を 探(さが)すも、見当(みあ)たらず…
後日(ごじつ) 聞(き)いたところによると、鴨川(かもがわ)には いたのだが、寒(さむ)さのため 早々(そうそう)に 帰宅(きたく)したとのこと。
また あらためて 参加(さんか)していただければ と思(おも)うかぎりである。
14:00。生地(きじ)を 持(も)った Yくんが 到着(とうちゃく)



SN「寝(ね)てる〜








今回(こんかい)は ヨーグルトを 使(つか)った モンゴル伝統(でんとう)の 方式(ほうしき)で 発酵(はっこう)させた 生地(きじ)である。
気温(きおん)が 高(たか)ければ、一夜(いちや)で 発酵(はっこう)するそうだ。しかし、今回(こんかい)は それが 間(ま)に合(あ)わず、Yくんが エアコンの 下(した)で 発酵(はっこう)を つづけていてくれた。それでも、まだ 足(た)りないという…
SN「重曹(じゅうそう)を 入(い)れます」

SNさんが 様子(ようす)を 見(み)ながら 何度(なんど)か 投入(とうにゅう)したら、こんどは 生地(きじ)が ゆるくなってきた。
急遽(きゅうきょ) Yくんが 小麦粉(こむぎこ)を 買(か)いに 出(で)かけていった。
その間(かん)にも、SNさんの 捏(こ)ね作業(さぎょう)は つづき…
SN「こんなのが 発酵(はっこう)した 状態(じょうたい)です


ところが…
Yくんが なかなか 帰(かえ)ってこない

このあたりの 地理(ちり)には 不案内(ふあんない)のためか

不安(ふあん)が つのる…
その間(あいだ)も、SNさんは 捏(こ)ねつづけた。
そこで、やや 心配(しんぱい)になったのは、重曹(じゅうそう)の 投入量(とうにゅうりょう)である。
SNさんは 捏(こ)ねながら どんどん 混ぜ込(まぜこ)んでいたが、はたして そんなに必要(ひつょう)なのだろうか?
しかし、ここは 素人(しろうと)が 口(くち)を 挟(はさ)むべきではないと思(おも)い、静(しず)かに 見守(みまも)っていた。
なにせ、ニラの 大(おお)きさで 失敗(しっぱい)している 身(み)であるので、えらそうな発言(はつげん)は さしひかえておいた。
Yくんが 買い物(かいもの)に 行(い)っている あいだに、発酵(はっこう)に 失敗(しっぱい)した 生地(きじ)を つかって 作(つく)った 小麦煎餅(こむぎせんべい)で 空腹(くうふく)を つないだ。
これが、けっこう おいしいので、更(さら)に 餡(あん)を つめたものも 作(つく)った。
Yくんが やっと 帰(かえ)ってきた。
どうやら、強力粉(きょうりきこ)が なくて、薄力粉(はくりきこ)で いいかどうか 確認(かくにん)したかったのだが、SNさんは 応答(おうとう)せず…
SNさんも 電話(でんわ)を マナーモードに していたので、気(き)がつかず…

SN「








SNさんは Yくんを 非難(ひなん)しているが、応答(おうとう)しなかったSNさんも 悪(わる)いので、お互い様(たがいさま)であろう。
生地(きじ)が まとまきた。
ようやく 成型(せいけい) 開始(かいし)となったが、すでに 15:00間近(まぢか)である。
昼御飯(ひるごはん)のはず だったのだが…
SNさんの 手(て)ほどきを 受(う)けて 包(つつ)み 始(はじ)めた。
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包(つつ)みあがったものを、ほどよく 間隔(かんかく)を あけて、蒸し器(むしき)に 並(なら)べた。
待(ま)つこと 15分(ふん)

蓋(ふた)を 開(あ)けると…
SN「








Y「あははっ

Seiran「なんで



なんと、色(いろ)が 黄色(きいろ)くなっていたのだ


大慌(おおあわ)てで SNさんは 国際電話(こくさいでんわ)を かけた

SN「お母(かあ)さん 助(たす)けて〜

黄色(きいろ)く 変色(へんしょく)したのは、重曹(じゅうそう)を 入(い)れすぎた ためであった。
母国(ぼこく)の 母上(ははうえ)に よれば、しばらく おいておくと 色(いろ)が 緩和(かんわ)されるとか。
しかし、燃料(ねんりょう)も 底(そこ)をつき、これ以上(いじょう) 時間(じかん)を のばすことは 難(むずか)しかった。
しかも、そろそろ 日没(にちぼつ)である。明(あか)るいうちに 片付(かたづ)けなければならない。
その後(ご) 屋内(おくない)で、あまった 生地(きじ)と 餡(あん)を 全(すべ)て 調理(ちょうり)した。
餡(あん)が 終了(しゅうりょう)したので、花巻(huajuan)を 作(つく)ってみた。
簡単(かんたん)に できて 見た目(みため)もよいので、また 作(つく)ろうと 思(おも)った。
今回(こんかい)は 非常(ひじょう)に 学(まな)ぶところが 多(おお)かった。
やはり、火力(かりょく)の 調節(ちょうせつ)が 最大(さいだい)の 難問(なんもん)である。
また、蒸し物(むしもの)に 関(かん)しては、鍋内(なべない)の 温度調節(おんどちょうせつ)が 重要(じゅうよう)であった。
野外調理(やがいちょうり)での 注意点(ちゅういてん)が ひとつ加(くわ)わり、みんちりの 知識(ちしき)として 蓄積(ちくせき)された。
後日(ごじつ)、この 花巻(huajuan)を 食(た)べたら、味(あじ)が おかしい

どうやら 重曹(じゅうそう)の 影響(えいきょう)のようだ。
朝(あさ) 食(た)べたのだが、その日(ひ)は 一日中(いちにちじゅう) 歯磨(はみが)きした後(あと)のようで、口(くち)の 中(なか)が おかしかった。
ま、これで 歯(は)が きれいになったのなら 文句(もんく)はないのだが…

この ブログを 読(よ)んで 包子(ばおず)を 作(つく)ろうと 思(おも)った 皆(みな)さんへ。

ご協力(きょうりょく) ご参加(さんか)いただいた 皆(みな)さん、お疲れ様(つかれさま)でした。