小雨(こさめ)が 断続的(だんぞくてき)に 降(ふ)っていた。
当初(とうしょ)は 入梅(にゅうばい)まえに…ということで 決(き)まった 日程(にってい)だったが、
なんと 前日(ぜんじつ)に 入梅(にゅうばい)してしてまったのだ。
今日(きょう)は Seiran宅(たく)の 玄関(げんかん)を 塗(ぬ)るのだ。
なので 『塗会(ぬりかい)』。
ところが、参加者(さんかしゃ)が なかなか こない



日没(にちぼつ)までしか 作業(さぎょう)はできないし、とにかく はじめることにした。
まずは、ガラスを 汚(よご)さないように、桟(さん)と ガラスの 間(あいだ)に 新聞紙(しんぶんし)を 挟(はさ)み 込(こ)んだ。
こういう 作業(さぎょう)は よしえ虫(むし)の 得意(とくい)とするところ

続(つづ)いて 色(いろ)の 調合(ちょうごう)

今回(こんかい)は、『べんがら』と 『松煙(しょうえん)』を 使(つか)った。
『べんがら』は 二酸化鉄(にさんかてつ)、つまり 鉄錆(てつさび)である。
『松煙(しょうえん)』は 今回(こんかい)、羊(ひつじ)の骨(ほね)を 焼(や)いたものを 使用(しよう)した。
ボイル油(ゆ)で 『べんがら』と 『松煙(しょうえん)』を 溶(と)く。
ところが、なかなか 納得(なっとく)の いく 色(いろ)に ならない

塗(ぬ)り はじめたものの、なんとなく 違和感(いわかん)が…
16:30
Sくんが 自転車(じてんしゃ)で 登場(とうじょう)

S「あぁ〜、やっと みつけた〜

Seiran「あぁ、迷(まよ)ってた

S「はい。実(じつ)は 前(まえ)が 砂利道(じゃりみち)としか 覚(おぼ)えてなくて…






なんと、Sくんの 曖昧(あいまい)な 記憶(きおく)を 頼(たよ)りに 2時間(じかん)も さまよっていたらしい

Yくんと ガールフレンドも 到着(とうちゃく)した。
全員(ぜんいん) 刷毛(はけ)を もって、一気(いっき)に 仕上(しあげ)げた。
仕事(しごと)が あるYくんと ガールフレンドは、先(さき)に 帰(かえ)ったが、その後(あと) 背(せ)の 高(たか)い Sくんが 高(たか)いところを 塗(ぬ)り上(あ)げた。
汚(よご)れ 防止(ぼうし)の 新聞(しんぶん)を はずして、今日(きょう)の 作業(さぎょう)は 終了(しゅうりょう)。
ところが…
Seiran「赤(あか)い





やはり、目指(めざ)していた 色(いろ)とは ずいぶん 違(ちが)ってしまった。
この 修正(しゅうせい)は 次回(じかい)に することにした。













6月(がつ)23日(にち)
『べんがら』と 『松煙(しょうえん)』の 配合割合(はいごうわりあい)を 調(しら)べてみた。
Seiran「





そして、ボイル油(ゆ)を 多(おお)めにすることが、均一(きんいつ)に 塗(ぬ)ることができた。
と、そこまで できたところで 本日(ほんじつ)の 塗(ぬ)り作業(さぎょう)は 終了(しゅうりょう)。
次(つぎ)なる 目的(もくてき)の 蕎麦打(そばう)ちに とりかかった。
蕎麦玉(そばだま)を 打(う)ちあげると、ちょうど19:00。
GAさんを 迎(むか)えに 行(い)った。
GA「こんばんは〜


GAさんは Seiran家(け) 初訪問(はつほうもん)。
町家(まちや)の 説明(せつめい)かたがた、しばし 歓談(かんだん)した。


GA「????????」
GAさんに 蕎麦打(そばう)ちを 体験(たいけん)してもらった。
はじめは、ぎこちない 手(て)つきだったが、慣(な)れてくると 薄(うす)く 細(ほそ)く 仕上(しあ)げられるようになった。
のした 蕎麦(そば)の 形(かたち)は 不(ふ)ぞろいだが、それは それで おもしろい。
GA「なんか アフリカ大陸(たいりく)みたい


Seiran「ゾウ



GA「



ゾウのような 形(かたち)になった 蕎麦(そば)も、細(ほそ)く 刻(きざ)まれていった。
切(き)りあがった 蕎麦(そば)から ゆでて…

今回(こんかい)も、手作(てづく)りの めんつゆで いただいた。






21:30 お腹(なか)もいっぱいに なったし、蛍(ほたる)を 見(み)に 行(い)きましょう

ところが、いつも 出現(しゅつげん)する 鴨川(かもがわ)には 見当(みあ)たらず、下鴨神社(しもがもじんじゃ)まで 散歩(さんぽ)



すると、糺の森(ただすのもり)には 同(おな)じように 蛍(ほたる)を 探(さが)しに来(き)た人(ひと)が たくさん 歩(ある)いていた。
息(いき)を ひそめて、水面(みなも)を 見(み)つめる 人(ひと)たちが、あちこちに たたずんでいた。
まだ 気温(きおん)が 低(ひく)いためか、蛍(ほたる)が 飛び交(とびか)うような 状況(じょうきょう)では なかった。
しかし、ほのかな 新緑色(しんりょくいろ)の あかりを 心(こころ)ゆくまで 楽(たの)しむことができた。
さて、大(おお)まかではあるが 6月(がつ)の 報告(ほうこく)を させていただいた。
ご参加(さんか)いただいた みなさん、ありがとうございました。